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2007年4月22日
初日で0−2と、あとがなくなった日本は、エース杉山にすべてを託した。ゴロビンとの今日の第1試合は、第1セットだけで1時間を超える大接戦となった。タイブレークを落とした杉山は、第2セットに入っても嫌な流れを断ち切ることが出来ず、ストレート負け。この時点で日本の敗退が決まった。日本は7月14、15日に行われるワールドグループ・プレーオフにグループ1残留をかける。なお、最終試合のダブルスで17歳の森田あゆみが杉山とペアを組み、フェド杯デビューを果たした。
フランスの応援団がぎっしりと詰めかけたリモージュのボーブラン競技場。特設室内コートのレッドクレーの上で、杉山とゴロビンは激しい戦いを演じていた。第1セットは冒頭のサービスブレークで、杉山が先行する。杉山は得意のバックハンドだけでなく、フォアハンドでも鮮やかなカウンターショットを何本も決めた。
しかし、徐々に威力を増してきたゴロビンの強打が、真綿のように杉山の首を締め付ける。4−3からのサービスゲームで、杉山はブレークポイントを6本しのいだ。5−4からのサービスゲームはデュースを7度繰り返す、もつれた展開。ブレークポイントを4本しのいだ杉山だが、5本目にとうとうつかまった。3本あったセットポイントをものにできず、サービスダウン。5−5となり、試合は振り出しに戻った。
追いかけるものの強みで、タイブレークでも勢いはゴロビンの側にあった。杉山が3−5と追い上げたところで、ゴロビンはサービスエースとリターンエースを連続で決め、一気にタイブレークを制した。
第1セット終了まで、1時間14分かかった。このセット、両選手が奪い合ったポイントの総数は112にのぼった。あと一歩のところでセットを落とした杉山は、にわかにトーンダウンする。「第1セットを落としたことで少しがっかりしてしまい、切り替えがうまくいかなかった」と杉山。極限まで集中力を高めた反動なのか、張りつめていた糸が一気に緩んだ。悔しいストレート負けだった。
「第1セットはセットポイントを持っていながら、ダブルフォールトもあって落としてしまった。タイトな状況になると力みすぎてしまったり、そこからエラーが増えてしまったので、すごく残念な結果」と杉山。肝心のところで攻めきれずに第1セットを落とし、簡単に第2セットを失う展開は昨日と同じだった。「高いレベルの集中と自分のパフォーマンスを最後まで持続させないと勝ちきれないというのを、この2試合を通じて強く感じた。クレーコートで、いつもなら決まっているボールが1球、2球多く返ってくる。その中でポイントを取りきる力が自分には少し足りないと感じた」と反省の言葉を続けた。
植田実監督は、2戦続けて接戦をものにできなかった杉山について「昨日の試合、今日の試合とアグレッシブにやろうという気持ち、自分で乗り越えようとしている気持ちはよく分かった」とかばった。そのうえで「(森上の試合も含め)いずれの試合も似た展開で、カギとなるゲームを取ることが出来なかった。そこには何らかの工夫が、クレーコート(でのプレー)にかける時間が欠けていたことは否めない」と指摘した。
日本テニス協会広報委員会委員・フリーライター 秋山英宏