2007年7月15日
やはり昨日の高雄は本来の高雄恵利加ではなかったようだ。「昨日は試合の中で迷いながら打っていた。しかし今日は、チャンスがあれば積極的に決めにいこうと思っていた」。試合後の談話で本人が語ったとおり、高雄は試合序盤から持ち前の攻撃的なテニスを展開する。フェド杯を既に1試合こなしたという慣れが無駄な力みを消し去り、グラウンドストロークは面白いように相手コートに突き刺さった。
高雄5-3からの第9ゲーム、デュースを8回繰り返す接戦を制し6-3で第1セットを先取すると、第2セット、高雄のテニスはますます加速していく。昨日の不調が嘘のように、1-2から一気に5ゲーム連取であっさりと片付けゲームセット。勝ったほうが王手をかける重要な試合に、高雄は最高のパフォーマンスを発揮した。
「フェド杯を意識しすぎず、自分のテニスをすることだけを心掛けた。ファーストサーブの確率を上げることに集中した。ランキングで格上の選手を相手に勝利という結果を残せたことは、これからの自信につながる」とフェド杯初勝利の感想を述べた高雄。長塚京子コーチが放送の解説をしながら泣いていたことを記者から伝え聞くと「試合後に抱きつかれました」と嬉しそうな笑顔を見せた。植田実監督も「この勝利はフェド杯だけでなく高雄自身のこれからにつながる大きな1勝」と勝利を称えた。
成瀬悦朗