2010年2月4日
| 1 | ◎ |
|
|
|
× |
| 2 | ◎ |
|
|
|
× |
| 3 | ◎ |
|
|
|
× |
【フェドカップ・アジア/オセアニアゾーン 第2日】 予選リーグ(ラウンドロビン)の第2日、日本はニュージーランドと対戦し、シングルスのクルム伊達公子と森田あゆみ、ダブルスの瀬間友里加/藤原里華組がいずれも勝利を収め、3-0で完勝した。これで日本は2戦2勝となり、同じく2勝の韓国戦と明日対戦し、勝てば決勝進出が決まる。
シングルス2の森田の逆転勝ちに尽きると言っていいだろう。立ち上がりから流れをつかめない森田。相手のエラコビッチは臀部のケガの影響で大きくランキングを落としているが、08年には49位にいた選手。その強敵が「100%に近い出来」(村上武資監督)で森田に立ち向かった。第1セットは森田の2-6。第2セットも1-4と引き離された。「(プレーが)噛み合っていない」と感じていた森田だが、あきらめなかった。
一つのよりどころは4戦全勝の対戦成績だった。「エラコビッチとは何度か対戦していて、リードすると固くなったりする。チャンスはある」と自分を信じた。開き直った森田は、第2セットの1-4以降、徐々に本来のプレーを取り戻していった。第7ゲームのブレークバックで追いついた森田。しかし、5-6からのサービスゲームでは相手に3度、マッチポイントを握られる。
最初のマッチポイントでの森田のプレーが圧巻だった。「自信のあるコースへなんとか返そうと思った」と森田。相手の低いスライスに対し、バックハンドのクロスで丁寧につないでいく。すると、しびれをきらしたエラコビッチがフォアハンドをネット。スコアの上ではまだ劣勢だが、このラリーで森田が一気に浮上したように見えた。このあとも2本のマッチポイントをしのいだ森田がサービスをキープ。結局、タイブレークも制してセットオールに追いついた。こうなると森田のペース。第3セットは、気落ちしたエラコビッチに1ゲームしか与えなかった。
見事な逆転勝ちに、村上監督は「マッチポイントを握られ、さすがに(逆転は)キツイと思ったが、乗り切った。精神的にタフになった」と森田を称えた。その森田は「うまくいかない中で、冷静に考え、立て直して勝ち切れた。成長したかなと思います」と胸を張った。
逆転勝ちで意気上がる日本。シングルス1のクルム伊達は、この日も安定感のあるプレーを見せた。世界ランキング166位のジョーンズは勢いのある若手だが、「タフな相手」と警戒したクルム伊達は、要所を締める隙のない試合運びを見せた。「第1セット、ブレークポイントを握られながらキープで4-2として、一気に流れを引き寄せられた」とクルム伊達。もちろん、森田の逆転勝ちも好材料だった。「あゆみちゃんも苦しい状況で勝ちきったので、『つなげたい』という思い、『この勝ちを無駄にしない』という思いがあった。このこともプラス要素として働いた」。
村上監督はこの日、ダブルスにクルム伊達と藤原里華を登録していた。シングルスで1-1になれば、クルム伊達は単複の「連投」になるところだったが、シングルスで勝ちが決まり、温存することができた。「彼女のエネルギーをセーブできてよかった」と村上監督から本音が漏れた。
順調に2日間を乗り切った日本だが、村上監督の口から出てきたのは昨日と同じ言葉だった。「先を見てしまうと、足をすくわれる。一戦一戦、明日もしっかり戦うだけです。最終日に残れるように、ベストを尽くして戦います」。
(※世界ランキングは2月1日付)