BNPパリバ フェドカップ2010 アジア・オセアニアグループI :ニュース

2010年2月6日

日本が中華台北を破り、優勝。クルム伊達、複の森田/藤原組が勝ち星

日本 日本
 
中華台北 中華台北
1 ×
  • 森田あゆみ
  1. 6(2)-7
  2. 4-6
  • 張凱貞
2
  • クルム伊達公子
  1. 7-5
  2. 7-5
  • 詹詠然
×
3
  • 藤原里華
    森田あゆみ
  1. 6-3
  2. 6-3
  • 荘佳容
    謝淑薇
×

中華台北との決勝、日本は第2シングルスの森田あゆみが初戦で敗れたが、第1シングルスのクルム伊達公子が勝利。1-1でダブルスに勝負がかかり、森田と藤原里華のペアが勝利を収めた。優勝の日本は4月に行われるワールドグループ2入れ替え戦に進出。これに勝てば2年ぶりのワールドグループ2復帰となる。

「個々の力では劣っても、全員の総合力では負けないチームを作る」。昨年2月の就任以来、村上武資監督はこう繰り返してきた。中華台北戦はまさにこの言葉を実践する勝利だった。

森田は、敗れたものの、WTAツアーの成長株である張凱貞によく食い下がった。その頑張りを受けたエースのクルム伊達が、死力を尽くした戦いで相手のエースを打ち倒した。この勝利は、チームを奮い立たせただろう。チームのムードメーカーでもある藤原とシングルス敗戦のリベンジに燃える森田のペアが、勝負のかかるダブルスに完勝。実績、経験ともに豊富な中華台北ペアに分があると見られていたが、日本ペアは立ち上がりから気迫で圧倒した。

選手全員4人がバトンをつなぎ、「アンカー」の藤原/森田がゴールラインを駆け抜けた、とでも言ったらいいだろう。藤原は「日本のほうがチームの結束力が上だった」と胸を張った。


気が遠くなりそうな暑さの中、2時間のバトルを制し、1-1のタイに戻したクルム伊達。2セットとも5-4と王手をかけながらブレークバックを許す苦しい展開だったが「相手が逆境に強いのは想定内。その状況での準備もしてあった」と冷静に振り返った。この冷静さと、気持ちの熱さと同居しているのがこの選手のすごさ。村上監督は「闘争心、どんなときにも引かない勇気。これぞチームのナンバーワンという力を見せてくれた」と手放しで称えた。

勝利を決めたダブルスに関しては「見事というか、神懸かっていた」と村上監督。クルム伊達がシングルスの試合中に左足首を痛め、その影響で太ももの裏側にも違和感があったため、森田を起用。「シングルスの借りを返してくれるだろうと」という監督の期待に森田が応えた。

「伊達さんがいい試合をして勝ってくれたので、ダブルスでは自分が頑張って勝ちたいと思った」と森田。勝利の瞬間を振り返り、「超うれしかったです」と笑った。藤原は「勝った瞬間に、感情がわき出てきた。あゆみちゃんに『ありがとう』という気持ちだった」

「4日連続で試合というタフなスケジュールだったが、終わってみると、一緒に過ごす時間も長く、試合数をこなしたことで、チームの結束力も高まった。ワールドグループで戦うためにも4日間戦い抜いたことは大きい」と戦いを振り返ったクルム伊達。期せずして「結束力」という言葉が藤原と重なった。

村上監督は「目標はワールドグループ返り咲き。まだ第一段階を突破しただけ」と気を引き締める。ベテラン頼みの現状は必ずしも肯定できないが、クルム伊達という精神的支柱のあるこのチームは、確かに強い。4日間の戦いで、他の選手たちもたくましくなった。4月に行われるプレーオフでも、いいファイトを見せてくれるに違いない。

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